英語で「あなたたち」と言いたい時

英語では同じ単語の繰り返しが嫌われます。そのため会話では頻繁に「I, you, he, she, they」などの人称代名詞が使います。

相手と二人で会話している場合、相手の名前を呼ぶのではなく「you」つまり「あなた」ということの方が多いです。相手が1人だった場合、「you」 といっても相手が誰なのかわかるのですが、「you」のは「あなたたち」という意味もあるので、相手が複数人いる場合はみんなに話しているのか、はたまた誰に話しているのかが曖昧になってしまいます。

そのため特にアメリカでは、「you」は「あなた」、「あなたたち」と言いたい時は別の言い方をします。

 

「あなたたち」を英語で言うと

一番一般的な「you guys」

この言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。英語のドラマや映画などでも頻繁に耳にします。この言葉はアメリカ全土で使われますが、僕のイメージだと西海岸や東海岸の方で主に使われている気がします。たぶんこの言い回しがアメリカでも一番使われているんではないかと思います。

「you guys」を訳すと、「あなたたち、君たち、お前たち、みんな」と相手が複数人いるときに使う言葉です。そのまま「ユーガイズ」と発音します。

What are you guys doing now?

君たちなにやっているの?

こんな感じに「you」の代わりに使うことができます。

 

Hey, you guys! Where is the library?

ねえ、君たち!図書館はどこにある?

この場合「you guys」は相手複数人を呼びかけるために使われています。相手が一人の場合は「Hey, you!」と使います。

 

相手が女性の場合

「guy」の意味は男なので、相手が女性の場合は使うべきではないのでしょうか。そんなことはありません。相手が女性でも「you guys」ということができます。

もし、それが機になる場合は「you girls」とも言えます。

 

注意

「you guys」は少し砕けた言葉だと言われているので、目上の人や丁寧に話さなくてはなたない時に使うのは不適切でしょう。

相手が友達や家族の場合に使うといいでしょう。

 

主に南部で使われる「y’all」

アメリカの南部(テキサス州周辺)では「you guys」という言葉よりも「y’all」という言葉の方がよく使われます。

「y’all」は「you all」を省略した形で、「ヨール、ヤォール」と発音します。

 

Howdy, y’all!

調子はどうだい?

How y’all doing?

君たち調子はどうだい?

What do y’all think about this?

これについて君たちはどう思う?

Hey, y’all! Listen to her! She is speaking!

ねえ、みんな!彼女の話を聞いて!彼女が話しているでしょ!

基本的な使い方は「you guys」と同じで、代名詞としても呼びかけにも使うことができます。

 

僕の経験からだと相手が目上の人でも友達でも、ネイティブの人は「y’all」と言っていたので、「you guys」ほど砕けた表現ではないのかな、と思います。

ただアメリカの南部以外の場所で「y’all」というとすぐに南部出身だとバレます。言わなくても話し方でバレると思いますが。それが嫌な人はどこかへ出掛けた際は使わない方が吉です。

 

ほかの言い方

「you guys, y’all」のほかにも「あなたたち」の言い方はあります。

例えば「y’all」を省略せずに「you all」。これは使っている人も多いです。

似たような表現で「all of you」という言い方もあります。

イギリスだと砕けた表現で「you lot」と言うみたいですね。

 

相手の数がわかっている場合

相手の人数がわかっていて人数を強調したい場合は「you + 人数」と言うこともできます。

You two are always laughing.

君たち二人はいつも笑っているね。

こんな感じで使うことができます。

 

まとめ

英語で「あなたたち」と言う時には様々な表現があります。

とくに僕がいるテキサス州では「y’all」と言う言葉を1日に何十回も聞きます。授業でも先生が

How about y’all?

みんなはどう?

 

What do y’all think?

みんなはどう思う?

と言うことがたくさんあります。テキサスに来たらなんて言っているかわからないかもしれません。

 

表現によっては砕けたもの(特に「you guys」)もあるので使う際には気をつけてください。

 

以上、トリニティバレーコミュニティカレッジ(Trinity Valley Community College)の二年生、Takutoからでした。