アメリカ人の「bro」の使い方
アメリカで過ごしていると知っている人でも知らない人でも挨拶をします。そのときによく聞くのが「bro」。これは諸説ありますが、ラップで言葉を省略した時の名残という話もあります。ラッパーの名前でもよく略語を使ったりします。例えば、グッチギャングで有名なリル・パンプ(Lil Pump)の「Lil」は「Little」を省略したものです。アメリカ人はなんでも略したがるのですが、「bro」もその一つです。特にテキサス はヒスパニック系やアフリカ系などの人種の割合が高く、ラップなどもとても流行っています。男女問わずラップを聞いている人が多く、話し方がラップみたいな人もたくさんいます。僕としてはアメリカに来た当初アメリカの南部なまりと、人種特有のなまりで英語がぜんぜん聞き取れませんでした。
「bro」の意味
さて、そんな”「bro」ですが、もともとは「brother」を省略した形になります。「brother」の意味は日本語だと「兄弟」ですが、「bro」の場合「兄弟」よりも「友達」という意味の方がしっくり来ます。もちろん、友達に省略せず「brother」と言っても何もおかしくなりません。ちなみに「bro」の複数形は「bros」 です。
あいさつや呼びかけに使う「bro」
友達に会ったときなどにあいさつで
What’s up, bro?
調子はどう?
Hey, bro!
やあ!よう!
感謝を伝えるときに
Appreciate it, bro!
ありがとよ!
Thanks, bro!
ありがとよ!
ただ単に友達のという意味の「bro」
ただ単に「友達」と言いたい時でも「brother」の代わりに「bro」が使えます。
He’s my best bro. We hang out often.
彼は僕の親友だ。よく一緒に遊びに行くよ。
やつらっていう意味の「bro」
日本でいうパリピみたいな人たちのことを皮肉的に「bro」ということがあります。
Crazy bros are having a party in the hall of the dorm. They are too noisy!
クレイジーな奴らが寮のホールでパーティしてるぜ。めっちゃうるせー!
相手が女性の場合
「brother」はそもそも「兄弟」という意味なので男性に使うのが普通ですが。「友達」という意味の「bro」は相手が女性の場合でも普通に使うことができます。女性に「bro」というのに抵抗がある場合は、ただ単に 「girl」 と言うこともできます。
「bro」と同じように使える言葉
“bro”の他にも「友達」や「仲間」と言う意味で「man」、「dude」や「buddy」が使われることもあります。「man」や 「dude」はカリフォルニアの方やニューヨークで使われるイメージで、「buddy」は若者というよりは少し年配の方が使いイメージです。
アメリカでのスマブラの商品名
世界中で大乱闘スマッシュブラザーズは人気のゲームシリーズとなっていますが、なんと英語での名前は
Smash Bros
なんです!なぜかアメリカでは省略されているんです。
それほど「bro」という単語はアメリカでは馴染み深いものとなっています。
まとめ
今回はテキサスでよく使われる「bro」についてまとめてみました。僕が最初コミカレに入った時兄弟でもないのに「bro」を使うのはなんでか嫌でずっと「man」を使っていました!今では慣れて普通に「bro」って言ってます。ちなみに、「bro」という単語は若者が使う言葉なので、もしかしたら大人が使っていたらすこしイタいと思われるかもしれません!状況を考えて使って方がいいでしょう!
以上、トリニティバレーコミュニティカレッジ(Trinity Vally Community College)の二年生、Takutoからでした。