コミカレの警察からメールが来た

昨日(2020年5月12日)の早朝7時ごろ、現地時間だと11日の午後5時ごろ、通っているコミカレ、トリニティバレーコミュニティカレッジ(Trinity Valley Community College)の警察からメールが入っていました。

TVCC Police から届いたメール

実際に警察からの届いたメール

なんて書いてあるかを簡単に説明すると、弁護人(代理人)に連絡をしてください、と書いてあります。

2020年5月11日の午前8時から午後5時までに電話をしてください、と言われています。

最初は何のことやら、と思っていましたが、なぜこうなったのかを思い出したので、今日はそのことを記事にしたいと思います。

 

なぜ警察から日本にいる僕にわざわざ連絡が来たのか

事件発生

ことはアメリカ中部時間の2020年2月9日に起こりました。その日は一日中雷が鳴っていました。

これはその時の動画です。音声が出るので注意してください。

ご覧の通り、ひどい雷雨ですね。これが原因で、夜の9時ごろにはコミカレ周辺一帯が停電してしまいました。

部屋の中は真っ暗になってしまったので、非常電源がついている廊下に出ました。ここで一つ問題が発生します。僕がいた寮カーディナルホール(Cardinal Hall)は部屋の鍵が自動ロックでカードをかざすことで部屋の鍵が開くことになっています。そして、ドアが閉まると自動的に部屋の鍵が閉まります。電力が供給されていないと、部屋に入ることができません。そのため、僕はルームメイトと共に部屋から締め出されてしまいました。警察官に頼んで部屋の鍵を開けてもらい、ドアのストッパーを止めてホールに避難していました。

そう、これが悪かったんですね。真っ暗闇の中で僕たちの部屋は開きっぱなし、泥棒が入るには絶好のチャンスです。3人組が僕たちの部屋に侵入してしまいました。部屋に入ろうとすると、さっきとストッパーの位置が変わっていることに気が付きましたが、その時は「たぶんルームメイトが動かしたのだろう。」と思っていました。日にちが変わる前に停電が直ったので、その日はそのまま眠りました。

 

僕のダウンジャケットがない!

翌朝、寒かったので、学校までダウンジャケットを着ようと思うと、僕のダウンが見当たりません。僕はたまに上着をどこかに脱いで来てしまうので、またどこかに置いてきたのだろうと思い、あとで探すことにしました。教室やバイト場所、ジムなど色々なところを探しましたが見つかりません。

Dorm Director(寮長)にも「僕のダウンが見つからないんだ。多分どこかに置いてきたと思うんだけど。」と確認したけれど「どこに置いてきたか覚えていないの?あとで食堂でも見ておくわ。」と言われました。そして、僕はTVCCのキャンパスポリス(いわゆるスクールポリス。アメリカの大学には警察日の駐在所がある。)に落とし物として僕のダウンが届いていないかを確認しに行きましたが、届いていません。

その後、ルームメイトに昨日ストッパーを動かしたかを聞いてみると、動かしていないと言われ、ルームメイトもストッパーがずれていることに気づいていたと言われました。

その夜、ルームメイトが部屋で何か叫んでいます。そう、彼のものも盗まれていました。彼の場合は Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)の高い服を2つ盗まれていました。彼と日本から一緒にアメリカに戻ってきたときに、彼が日本でそれを買ってきたことを嬉しそうに話していたので僕もどんな服かを覚えていました。

そこで僕たち二人は、真向かいの部屋に住んでいるドームディレクターに服が見つからないことを伝えに行きました。ドームディレクターは、「つまり誰かに盗まれたって言いたいの?」といわれました。僕たち二人はうなずきます。「防犯カメラを確認してみるわ。誰も盗んでいないといいのだけど…」と言い残し、防犯カメラを確認しに行きました。

そのうち、寮の管理人室には警察官が来たり、他の寮の生徒などが来たりしているのを見て、僕たちは「やっぱり盗まれたのかな。」と思っていました。でも、僕たちには何も伝えてこないので、不安になりました。連絡がないまま次の朝になりました。

 

ルームメイトから呼び出し

次の日、どうなったんだろうと思いながら過ごしていると、ルームメイトから「キャンパスポリスのところまですぐに来て」と言われたので、すぐに向かいました。

そこで、「ダウンジャケットが見つかった。ある生徒がこれを着ていたんだ。盗んだものを堂々ときているなんて本当に馬鹿だよ。このジャケットが君のものだと証明できる?」と言われたので、僕は「それは日本で買ったものなので、タグが日本語で表記されています。僕は日本人なので、彼が日本に行ったことがなければ、ほぼ確実に僕のものでしょう。」と言いました。そしたら、「本当だ!たしかにそれなら君のものだわ!」と笑っていました。

後からルームメイトもきて、「君のはまだ見つかっていない。必ず見つける。」と言われました。そのとき、犯人は3人組で、うち二人は別の寮に住んでいる生徒、もう1人は学校の生徒ではなく部外者だと聞かされました。Criminal Charge(刑事罰)を追求するかと言われたので、僕たちは「はい。」と答えました。

部屋に戻って僕のダウンを確認すると、とても臭く汚れていて、とても着れる状態ではありません。

その日はそれで終わりました。

 

教室に警察が来た

次の日、僕は授業を受けていると教室に警察官が来て、キャンパスポリスに再び連れて行かれました。僕は警察に「パファージャケット(ダウンのことは英語で “puffer” と言う)が切れる状態ではないから、彼らに賠償してもらいたい。」と伝えました。その後、僕たちは刑事罰を追求するための説明を聞きました。「追求するためには裁判所に行って証言をしないといけない。それはだいたい半年後くらいになるだろう。損害賠償の請求は難しい。犯人のうちTVCCの生徒ではないものは窃盗の常習犯の可能性がある。」ということを聞きました。「その時はTVCCを卒業しているのでどうすればいいのか。」と聞くと、編入先の大学まで警察が迎えに来てくれるとのことでした。それでも、往復何時間もかかる上に、賠償請求ができないとのことで僕たちは悩みましたが、ルームメイトの服はまだ1つも帰ってきていません。だから、刑事罰を追求することに決め、書類にサインをしました。

 

犯人からの連絡

次の日、犯人から話しかけられ、「何でもするから訴状を取り下げてくれ。」と言われました。急に犯人に話しかけられ怖かったです。仕返しをされたりしないのかと。しかし僕たちも、損害を賠償してもらえるならそれに越したことはないと思っていたので、次の日に警察に訴状を取り下げることはできるのかと確認しに行きましたが、もうここの管轄ではないと言われ断られました。

犯人から「来週の月曜には大学から出て行かなくてはならない。」言われたのですが、「もうどうすることもできない。」と伝えました。

その月曜以降もなぜかその犯人のことをキャンパスで見かけたので、警察になぜ彼がいるのかを確認しにいくと、「彼は嘘をつかずに正直に証言した。だから、TVCCは彼を退学にはしない。服はまだ探している。」と言われました。

連絡してきた犯人に「ルームメイトの服はどこにある?」と聞いても、「僕は何も知らない、何も盗んでない。彼らが何をしたかはしらない。僕は部屋に入っただけなのに牢屋に入れられることになる。」と言われ、「こいつ全然反省してないな。何も知らないわけがない。嘘ついていないわけがない。」と腹が立ちました。でも、何もできることがありません。

ルームメイトの服も1つだけ帰ってきましたが、とても匂いがきつい。なんでも、中学生がきていたとのことでした。犯人が何をしたかったのかがわかりません。

 

久しぶりの連絡

そして昨日の5月12日、警察から先ほどのメールが送られてきました。僕はこのことを完全に忘れていましたが、電話をしてくれと言われましたが、「今はバイトもしていないので、国際電話をかけるお金はない。そちらからかけてくれ。」と言いましたが、そちらは完全に無視され、「14日の朝8時半にZoomで会議を開く。明日、代理人に電話をして、ZoomのミーティングIDを聞いておけ。」と言われ、こちらの時間や言い分はすべて無視されました。

ということで今夜代理人に電話をして、明日ミーティングに参加し質疑応答を受けなくてはなりません。このコロナウイルスの影響で大学に編入できるのかも、秋にアメリカに戻っても安全なのかもわからないので、できるならば訴状の取り下げをしたいものです。

またなにか進展があったら報告したいと思います。

 

以上、トリニティバレーコミュニティカレッジ(Trinity Valley Community College)のTakutoでした。