コミカレから有名私立大学への編入について

Harvard(ハーバード大学)を筆頭にColumbia(コロンビア大学)、Princeton(プリンストン大学)、Pennsylvania(ペンシルバニア大学)Cornell(コーネル大学)、Brown(ブラウン大学)、Dartmouth(ダートマス大学)、Yale(イェール大学)、8つのIvy League(アイビーリーグ)

その他にも、

MIT(マサチューセッツ工科大学)、Stanford(スタンフォード大学)、Duke(デューク大学)、Rice(ライス大学)、Johns Hopkins(ジョンズ・ホプキンス大学)、Chicago(シカゴ大学)、Carnegie Mellon(カーネギー・メロン大学)

などなど、アメリカにはたくさんの名門私立大学があります。特にハーバード大学、MIT、スタンフォード大学あたりは聞いたことがある人がほとんどではないでしょうか。

 

海外留学を希望している人は、少なくとも一度はこれらの大学に憧れたこともあると思います。僕もその一人でした。

しかし、これらの大学の競争率はものすごく高いです。ごく一部の人間しか入学を許されません。授業料もものすごく高いです。

それでも、これら名門私立大学に留学している日本人はいます。そういった人たちは海外の大学に入るために早くから準備をしていたはずです。アメリカの大学は高校の成績が影響してくるので、高校での成績はもちろんオール5かそれに近いもの。SATやACTで高得点を取るための勉強をしたり、課外活動も積極的に参加したりしていたのでしょう。

僕が言いたいのは名門私立大学に入学したほとんどの日本人は高校卒業後に直接入学した、ということです。ここでは大学院のことは考えないものとします。もちろん編入して入った人もいるでしょう。

 

今、コミュニティカレッジに通っている人、通う予定の人で

コミュニティカレッジから編入もできるの?

って思った人もいるのではないでしょうか。

 

では、コミカレからこれらの名門私立大学に編入できるのかどうかについて僕の意見をお伝えしたいと思います。あくまでも僕の意見です。他人がどう思うかはわかりません。

 

コミカレから有名私立大学に編入

名門私立大学はコミカレからの編入者も認めています。できるか、できないか、で行ったらできます。だから僕も一縷の望みをかけてジョンス・ホプキンス大学に出願しました。その結果はお伝えした通り、不合格でした。

僕はコミカレから名門私立大学に編入することは限りなく0に近い可能性だと思っています。先ほど名門私立大学はコミカレからの編入者も認めていると言いましたが、コミカレから編入する生徒がいたとしてもそのほとんどはアメリカ人でしょう。また、名門私立大学に編入してくる生徒の大半はコミカレ出身ではありません。そのほとんどは私立のリベラルアーツカレッジ、とくに提携している大学からの編入生徒がほとんどです。

こういったルートで編入してくる生徒のほとんどは、お金がないから名門私立大学4年間通えない、一度不合格になった、という人がほとんどだと考えられます。こういった生徒は奨学金を出してくれるリベラルアーツカレッジなどでオールAを保ちながらSATやACTのスコアを上げ、再度編入試験での合格を目指します。

それではなぜ私立大学からの編入はできて、コミカレからはほとんど編入できないのか。

そもそもコミュニティカレッジは誰にでも教育の機会を与える、平等な教育をもとに建てられています。つまり、誰でも勉強ができるようなレベルに合わせた授業が行われます。コミカレから編入を目指す場合のほとんどは同じ州にある州立大学に編入をします。コミカレと州立大学は連携をしていて編入生を受け入れるようにできています。お金が足りないからコミカレで2年間節約して州立大学に編入するアメリカ人はたくさんいます。

名門私立大学にコミカレから編入出願した場合、先ほど述べたリベラルアーツカレッジなどの私立大学出身の人と競わなくてはなりません。同じGPA4.0でも後者出身の人の方が有利になる可能性が高いです。コミカレでの成績はあくまでコミカレの成績です。コミカレにはいろんな生徒がいて、それに合わせたレベルの授業が行われているので、そこで良い成績を修めたとしてもあくまでもコミカレの成績という扱いをされます。コミカレ以外の大学の場合、そもそも大学にレベルがあるので、その大学のレベルに応じた成績の扱いを受けます。つまり、高校の時のGPAが3.0の生徒が通う大学、高校の時のGPA3.5だった生徒が通う大学で比べた場合、大学で同じGPAを取ったとしても後者の方が良い成績だと思われます。

ほかにもコミカレ出身というだけで、大学側にお金がないのではないか、と思われる可能性があります。こういった名門私立大学はNeed-Aware(ニードアウェア)やNeed-Blind(ニードブラインド)を採用していて、Need-Awareは資金援助の額が合否に関係して、Need-Bilindは合否に関係しません。どちらにしても大学側は、合格した生徒が資金援助を希望していたらその分を肩代わりしなくてはなりません。コミカレは裕福ではない家庭の生徒もたくさんいるので、大学にそういうマイナスイメージをもたれ不合格になるかもしれない、とも考えられます。これはあくまでも僕の主観ですが。

 

まとめ

コミュニティカレッジからアイビーリーグをはじめとする有名私立大学に編入することは不可能ではありませんが、おすすめしません。そもそもアメリカには他にもたくさんの優秀な大学があるので、わざわざコミカレからこれらの大学を目指す必要はないと思います。ほかの州立大学などに編入出願をしておいて、一応有名私立大学に出願してみる。万が一でもうかったらすごいね、というスタンスなら良いと思います。でも、自分は絶対にアイビーリーグに入るんだ、っていう人は初めからコミカレではなく他の私立大学に入学しましょう。これは私立大学にも言えることですが、コミカレから編入できたとしても、全ての単位が移行できるとは限りません。コミカレの履修内容が編入先の大学のレベルに達していないと判断されたら、単位移行されません。

つまり、コミカレに入学したなら州立大学を目指しましょう、有名私立大学に編入したいならリベラルアーツカレッジなどの別の私立大学に入りましょうってことです。

 

以上、Trinity Valley Community College(トリニティバレーコミュにティカレッジ)卒業後、編入先の大学が未定のTakutoでした!